師走に読み返す師匠の本

当直医御法度 トピック

気が付けば師走⛄
由来には諸説あるようですが、「師が走る」の「師」は「お坊さん」のことであって、私が思っていた「師匠」ではなかったみたい💦

無理やりな話の展開ですが・・・、私にとっての「人生の師匠」は、寺澤秀一先生です。医者人生を何度も救ってもらいました。その恩を忘れて反発したことも多々ありましたが、「医師として忘れてならんこと」を教わった大切な師匠です。

当直医御法度

この本は、診断や治療に直結するような医学書というよりは、患者さんやその家族、後輩やコメディカル、救急隊の方々との接し方など医療に携わる人として大事にしなければならないことをあたたかい言葉と川柳で記述されています。
実は私が研修先で体験し、先生に話したエピソードも書かれています。

私は、調子に乗りすぎてるなと感じた時や、患者さんやスタッフへの対応で至極反省した時に手にとるようにしています。

思い返せば、診療の場面で師匠が走っている(慌てている)姿は見たことがない気がします。
私たちが困って相談しに行くと、ゆっくりとうなづきながら話を聞いた後、「そうだね~」から始まり、時にいくつかの選択肢を提示し、時に「よし、それでいこう!」と背中を押してくれたり。患者さんのいる場所(診察室や待合室など)に一緒について来てくださったり、説明や処置をしている私たちの後ろでカーテンや扉越しに見守ってくれたりしてくれました。
そんな姿勢を自分も後輩にしてあげられるようになりたいと思うのですが、まだまだ、余裕がなくて、反省しては読み直し、反省しては読み直し・・・。すぐに、この本がボロボロになりそうです💦

いろんな人に読んでもらえるといいなと思う一冊です😍

救急科 まろきち

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