救急科の初期研修

プログラム

  • 聖隷三方原病院の初期研修では、1年目に2ヶ月、2年目に1ヶ月の救急研修を行います。
  • 1年目では主に病棟業務に従事し、研修します。内科疾患、外科疾患、外傷や中毒などの救急科特有の傷病について、幅広い症例を通して経験を積みます。
  • 2年目では主にERでの診療に従事します。救急車で搬送されてくる患者さんの診療を行い、あらゆる急性期の病態を最初から診療することになります。
  • 教育的な症例や手技を見ることができる場合、1年目2年目を問わず、その場にコールします。

ドクターヘリ

当院での初期研修で最も印象深い研修内容はドクターヘリでしょう。2年目では1ヶ月の救急科ローテーションが標準ですが、選択期間として1ヶ月追加で研修を選択すると、ドクターヘリに乗ることができます。
ぜひドクターヘリに乗る診療を経験してください!

教育内容

  • 1次~3次、内科疾患、外科疾患、外傷、中毒など、あらゆる傷病を経験できます。
  • ICUでは人工呼吸器、血液浄化療法はもちろん、国際・国内ガイドラインに準じた敗血症診療、重症外傷の全身管理などを経験できます。
  • 各診療はエビデンスやガイドラインを重視し、どこに行っても通用する診療を教育しています。実践ではアートとしての医学も重要と考えており、そのバランスをとれる人材を育成しています。
  • 診療は上級医の監督のもとで行われます。
  • 月に数回、英語論文の抄読会を行っています。上級医の指導のもとで、1本の論文を精読し、知識を共有できる形に再構成する技能を身につけることができます。

初期研修医の声

初期研修医:土屋先生から

 当院の救急科の初期研修ローテートでは、1年目では入院患者を診療し、2年目ではERの救急車およびドクターヘリで搬入された患者さんの診療を行います。日当直では1・2年目いずれもERで診療を行います。
 当院のER日当直では1年目研修医2名と2年目研修医2名がスタッフ救急医の下で診療を行い、1回の勤務で1人あたり10症例前後を経験します。内科・小児・外傷・マイナー外科疾患まで幅広く対応し、すべての分野について学ぶことができます。指導医として救急科スタッフドクターと内科直、外科直の先生に加え、循環器科、小児科、神経救急、精神科のスタッフドクターが当直し、他各科の宅直医がいるため、バックアップも充実しています。上級医の先生方から診断や治療についてご指導いただき、量と質の両面で十分に研修医として成長できる環境にいると実感しています。
 いままでに、心筋梗塞や腸閉塞、胆管炎、急性膵炎、食道静脈瘤破裂、急性心不全、急性クモ膜下出血、消化管穿孔、敗血症性ショックなど緊急性の高い疾患に加え、軽症の骨折や鼻出血、眼外傷、尿閉、動物咬傷など、幅広い重症度の様々な症例を経験しました。
 特に印象的な症例としては、閉塞性腎盂腎炎から敗血症性ショックに至った症例であり、入院から退院までの治療経過を経験しました。各診療科の先生と協働して緊急ドレナージし、敗血症性ショックの全身管理をICUで行いました。輸液や昇圧薬による蘇生、抗菌薬、DIC治療、人工呼吸器管理など、診療技術を総動員して治療した経験で、重症患者診療の知識を深めることができました。
 多くの上級医とコメディカルにご指導いただき、日々成長できる環境で働かせていただけていることをこの場を借りて感謝申し上げます。当院での研修を考えている学生さんにとって、見学に来るきっかけになれば幸いです。

お問い合わせ

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E-mail: mikatahara99em@gmail.com

関連リンク

初期臨床研修について | 聖隷三方原病院

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