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資料

Surviving Sepsis Campaign Guideline 2021
(Intensive Care Med 2021. PMID 34599691)

COVID-19に関する New England Journal of Medicineの論文 2022年1~7月分

2022年度

2023.01.26 急性期脳梗塞に対する初期画像としてCT単独とCT+MRIでの転帰の比較
CT単独で初回画像診断をすることは、CT+MRIで診断することと比較して臨床転帰は非劣性である。

2023.01.26 マッキントッシュ喉頭鏡の初回挿管成功率はブレードのサイズが影響するのか
ブレードサイズ3を用いたほうが初回挿管成功率は高かった。

2022.12.22 敗血症の成人に対するビタミンC静注: LOVIT trial
血管収縮薬を要する敗血症の成人患者で、ビタミンC静注を受けると死亡率が上昇、または28日時点で臓器障害が残っている複合アウトカムの割合が増加した。

2022.10.27 敗血症性ショックの患者に対する輸液制限の有効性
敗血症性ショックに対して、輸液量を制限しても予後改善を認めない。

2022.9.27 COVID-19のICU治療後、1年間生存した患者の臨床転帰
COVID-19でICU治療を受けた患者では1年後に身体症状、精神症状、認知症状が高い割合で認められた。

2022.8.25 虫垂炎の非手術療法患者に対する外来管理に関する成績の解析
急性虫垂炎患者に対し、外来管理による抗菌薬治療は安全であり、入院管理と比較して合併症や虫垂切除のリスクは上昇しない。

2022.7.28 救急外来における高齢者のせん妄発症のリスクファクター
施設入所、認知機能障害、聴覚障害、脳卒中の既往歴は救急外来におけるせん妄の発症と強い関連がある。

2022.7.28 トラネキサム酸はネーザルパッキングの必要性を減らすか
簡単な応急処置で止血できない鼻出血に対して、トラネキサム酸に浸したデンタルロールを用いてもネーザルパッキングの必要性は減少しない。

2022.5.24 HFpEFにおけるエンパグリフロジンの有効性
エンパグリフロジンはHFpEF患者においても心血管イベントによる脂肪および心不全による入院の複合アウトカムを減少させる。

2022.5.24 Covid-19ワクチン接種と心筋炎の関連
ワクチン(BNT162b2mRNA-vaccine)接種後心筋炎の推定発生率は2.13人/ 10万人で、16~29歳の男性に発症が多かった。

2022.5.24 院外心停止後の長期転帰と社会経済的地位との関係
社会経済的地位の高い患者の方が、院外心停止後の予後が良好だった。

2022.3.24 トラネキサム酸を出血患者に投与した場合の血栓症と痙攣発作のリスク
トラネキサム酸は出血患者において血栓症のリスクを上昇させないが、用量依存性に痙攣発作のリスクが上昇する可能性がある。

2022.3.24 外傷患者におけるビデオ喉頭鏡と初回挿管成功率の関係
外傷患者に挿管する場合、ビデオ喉頭鏡を用いた挿管は、通常喉頭鏡の場合と比較して初回挿管の成功率が高い。

2021年度

2022.1.25 0時間/30分アルゴリズムによる心筋梗塞の除外
0時間/30分アルゴリズムによって、迅速かつ安全に心筋梗塞を除外することができた。

2021.11.27 人工呼吸器のウィーニングと離脱
人工呼吸器からのウィーニングと離脱について、19カ国 142施設の手法を調査した。その手法は地域によって様々な差異があった。

2021.11.25 高齢者の急性心不全に対する救急外来ケア・バンドルの有用性: ELISABETH-trial
75歳以上で急性心不全で救急外来を受診した患者に、ケア・バンドルを用いた急性冠症候群、感染症、心房細動などの管理を行なっても、通常治療と比較して30日間の死亡率や、入院期間に差は無かった。

2021.11.25 非ARDS患者に対する低PEEPと高PEEPの治療効果の比較: RELAx collaborative group
ARDSではない患者の人工呼吸器管理において、低PEEP戦略は高PEEP戦略と比較して治療効果は劣っていなかった。

2021. 9. 27 院外心停止に対する亜硝酸ナトリウムの有効性
院外心停止患者の蘇生中に亜硝酸ナトリウムを投与した初めての介入研究。亜硝酸ナトリウムの投与は生存率の向上に寄与しなかった。

2021. 9.27 急性心筋梗塞の診断における高感度トロポニン測定に関するメタアナリシス
高感度トロポニンは急性心筋梗塞の早期診断における感度は高いが、特異度は中程度だった。

2021. 7. 29 Covid-19に対するデキサメタゾンの有効性 – RECOVERY Study
Covid-19によって入院した患者で、酸素投与または人工呼吸器管理をしている場合にデキサメタゾンを投与すると死亡率が低下する。

2021. 7. 29 TIA発症後の脳卒中発生率に関するコホート研究
Framingham Heart Studyのコホートを用いた研究。TIAを発症した患者は脳梗塞を今後発症する可能性が優位に高い。その発症率は時代とともに低下してきている。

2021. 5. 27 CODA study.
虫垂炎の治療において、抗菌薬での治療は手術と比較して、健康指標の評価で劣っていない。

2021. 5. 27 MENDS2 study.
人工呼吸器管理を要した成人の敗血症患者に対して浅い鎮静で管理した場合、デクスメデトミジンとプロポフォールのどちらを選んでも、せん妄や昏睡の発生率に有意差は無かった。

2021. 5. 27 血管拡張性低血圧の高齢重症患者における昇圧剤減量が90日間死亡率に及ぼす影響
血管拡張性低血圧のために昇圧剤を投与した65歳以上の患者において、低血圧の許容は通常治療と比較して、90日後の死亡率を統計的に有意に減少させなかった。

2020年度

2020.11.28 腰椎穿刺後の脊髄血腫と凝固障害の関係
凝固障害の有無によって、腰椎穿刺後の脊髄血腫の発生率に有意差は無かった。

2020.11.2 脳卒中後のPEGと死亡率
脳梗塞で入院した患者に対してPEGを行なうと、短期的な死亡率は下がるが、6ヵ月以降での死亡率は高くなった。

2020.10.9 著名人の自殺報道が一般人の自殺者数に与える影響
メディアで著名人の自殺が報道されると、その後の 2か月程度の期間で一般人の自殺者数が有意に増加する。特に同じ自殺方法を模倣した自殺が増加する。

2020.9.11 HALT-IT研究 急性消化管出血に対するトラネキサム酸投与の影響
急性消化管出血に対してトラネキサム酸を投与しても、死亡率は下がらなかった。

2020.8.31 24時間を超える連続勤務を避けても、メディカルエラーの発生数は減らせない。
24時間を超える連続勤務を許容する場合と比較して、連続勤務時間を 16時間以下に制限してもメディカルエラーは減らなかった。

2020.8.14 ハイリスク上部消化管出血に対する内視鏡のタイミング
消化器内科にコンサルトしてから6時間以内に上部消化管内視鏡を行なう場合と比較して、6~24時間のタイミングで内視鏡を行なっても生命予後に影響はない。

2020.7.28 ARDS患者に対する酸素療法
ARDS患者の呼吸管理において、SpO2の目標値は 96%以上でもよい。

2020.7.10 マウライにおける小児肺炎に対するアモキシシリン 3日 or 5日
医療資源の少ない地域で、胸部陥凹を伴う小児肺炎に対してのアモキシシリン投与期間は、3日間であっても 5日間と比べて治療失敗率は劣らない。

2020.6.26 ARDSに対する早期のデキサメタゾン
ARDS発症 10日目までのデキサメタゾン投与で、人工呼吸器使用期間は短縮され、60日間の死亡率は低下する。

2020.6.12 皮膚・軟部組織感染症の皮下膿瘍をエコーで評価する。
これらの感染症の診療にエコーは非常に有用である。

2020.5.8 中等度~重症の自然気胸に対する保存的治療の効果。
保存的治療は積極的治療(ドレナージ)と比較して気胸の改善が非劣性だった。

2020.4.24 SMART試験の二次分析
成人の敗血症において晶質液による輸液は、生理食塩水と比べて30日生存率が良い。

2019年度

2020.3.13 重症患者の静脈血栓症を抗凝固薬で予防する場合に間欠的空気圧迫法を行うか
PREVENT trial
低分子ヘパリンなどで予防を行っているなら、間欠的空気圧迫法を追加しなくてもよいだろう。

2020.2.14 重症患者における消化管出血予防の有効性と安全性:ネットワークメタアナリシス
低リスク患者には消化管出血予防は不要。高~最高リスク群ではPPIやH2RAで消化管出血が減るが、いずれも死亡率には影響しない。
よく議論されるICU患者への消化管出血予防、知識の小規模アップデート。

2020.1.30 蘇生後の低体温療法に対する予防的抗菌薬
VF/pVTリズムでの心停止患者のROSC後に低体温療法を行う場合、2日間の抗菌薬 (アモキシシリン + クラブラン酸)投与で早期 の人工呼吸器関連肺炎を減らせる。

2020.1.10 PEGeDで肺塞栓を除外
Well’s score < 2点 かつ D-dimer < 1.0μg/mL
または
Well’s score 2~6点 かつ D-dimer < 0.5μg/mL
なら肺塞栓の確率はゼロに近い。

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