聖隷三方原病院では2023年度から毎月1回、研修医を丸1日学習にあてるレジデント・デイの取り組みを開始しています。
レジデント・デイでは日常診療で経験した豊富な症例をもとに、フィードバックとディスカッションを通して全体の学びを共創する体験をしています。
研修医が救急外来で経験し、悩んだ症例をもとに全体でディスカッションして診療の質改善を図ります。
ケース・メソッド方式の学習です。
それとともにテーマとなった診療や疾患についての学びを共有しています。
各診療科からの上級医レクチャーのセッションでは、それぞれの上級医の専門領域でのアドバンスな診療について、双方向形式でのディスカッションを通じて学びを深めます。
循環器科なら心不全や虚血性心疾患、消化器内科なら消化管出血など、どの診療科のドクターでも知っておきたい知識を、各専門領域に踏み込みながら学習しています。
研修医がテーマを決めてレクチャーするセッションでは、毎月 2名の研修医が 30分ずつ、みんなで共有しておきたい知識をレビューし、発表しています。
知識の水準をみんなで高めること、認識を共有することで、互いの診療がスムーズになる効果も期待しています。
午後のセッションでは院外の有名ドクターに来ていただいての講演や、シミュレーターを用いたシミュレーション・トレーニングを行っています。
また医学以外にも組織で、チームで働く上で強みとなるような知識、キャリアアップに欠かせないスキルを学ぶセッションも開催しています。
生成AIを実際にプロンプティングして使うラボ、問題解決を目的としたビジネス・スキルの習得、ハイクオリティの成果物を目指すプレゼンテーション・スキルなどのテーマを扱っています。
当院の研修医は常に新時代の知識を先取りできるように、と考えて企画しています。
8月は臨床研修センター室長の交代の月でもありました。
感謝を込めて、お疲れ様でした!
外部リンク 聖隷三方原病院・研修医日記