大規模地震時医療活動訓練に、東京都ドクターヘリ本部として参加しました

DMAT訓練 教育・研修・訓練

2019年9月7日、令和元年度大規模地震時医療活動訓練(いわゆる政府訓練)が行われました。

首都直下型地震により埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県が被災した想定です。

当院DMATチームは、東京都ドクターヘリ本部の指定プレイヤーとして参加し、参集したドクターヘリ群の搬送調整を行いました。

*ドクターヘリ本部とは・・・?

大規模災害時には、その規模に応じて近隣等から複数のドクターヘリが被災地に参集し、活動を行う計画となっています。

参集した各ドクターヘリの活動の具合的な調整を、都道府県庁に設置されたドクターヘリ調整部の下で行うのが、基地病院等に設置されるドクターヘリ本部の役割です。

 

今回の訓練では、都庁にドクターヘリ調整部が設置されました。また東京都はドクターヘリの運航を行っていないため、ドクターヘリ本部は東京ヘリポートという公共用ヘリポートに設置されました。

 

訓練想定では、福島県・新潟県東部・長野県東部・滋賀県・和歌山県の計5機のドクターヘリが、東京都に参集しました。

 

私達のチームは、都内の各地域からの「ドクターヘリを使って患者さんを搬送したい」というニーズと、「5機のドクターヘリ」というリソースの調整を行いました。

DMAT訓練

フライトドクターの眞喜志先生は、運航管理表を担当。離着陸時刻やその場所などの運航情報を、機体毎に計5機分記入していきます。

DMAT訓練

フライトナースの高山さんは、連絡係を担当。搬出する側と受ける側との間で、電話で具体的なやり取りを行います。そしてメモを取った内容を元に、どのヘリをどのタイミングでどう動かすか、眞喜志先生の判断を仰ぎます。

DMAT訓練

被害の大きい「区部」から、被害の少ない「多摩地区」に患者さんを搬送する事が主眼となります。今回の訓練では、手書きの地図に各ドクターヘリのコマを配置して、ヘリの動きと搬送フローを分りやすくする工夫をしてみました。

DMAT隊には色々な業務があります。そのうち、ドクターヘリに係わる業務には、基地病院に勤務し普段からドクターヘリに係わっている隊員が主に担当することになります。


訓練を通じて、自分達の課題も明らかになりました。今回の訓練をしっかりと振り返り、いざという時のために準備を進めて行きたいです。

尚、中日本航空東京営業所の皆様に本部の場所をお借りしました。日頃のドクターヘリの運航に加えて、訓練でもお世話になりました。初めてお邪魔する東京ヘリポートで笑顔で出迎えて頂いて、大変心強かったです。本当にありがとうございました。

 

 

救急科 志賀

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