医者になって2度ほどココロの調子を崩し、大学でリハビリ生活をしていた頃、元気をくれて、JPTECやMCLSなどプレホスピタルの救急医療のトレーニングコースに誘ってくれたのが福井県の救命士さんたちでした😃
元気になったらいつかご恩返しがしたいなと思っていましたが、今回、福井県の消防学校で「ドクターヘリ」について講演をする依頼を頂き、やっとご恩返しができるということで行って参りました!
福井県にはまだドクターヘリは導入されていません。ドクターヘリと消防さんとの活動を少しでもリアルに感じてもらいたいと考え、フライトドクターの私だけでなく、フライトナースの視点、ヘリを要請する消防側の視点も紹介したいと先方にご無理を言って、有賀ナース、浜松消防の鈴木救命士にも講演してもらいました。
福井県消防学校「救急科」併設公開講座
救急科学生36名、県下消防職員60名参加。
おしながき
・静岡県西部ドクターヘリの概要
・フライトドクターのお仕事
・フライトナースのお仕事
・浜松消防とヘリとの現場活動
・ドクターヘリのDVD鑑賞
・机上シミュレーション
・質問タイム
有賀ナースの講演。30分の持ち時間のうち、20分は自己紹介でした💦が、男子たちの心をわしづかみにしてました笑
鈴木救命士の講演。消防さんの視点は、改めて勉強になりました。
当科で行っているヘリ机上シミュレーションの福井県バージョンを作成しました。
基礎編は、山間部での心筋梗塞、心原性ショック患者さんへの対応。
「覚知の段階でヘリを要請します😃」
く~、講演した内容が伝わっていてうれしかったです👍
応用編は、海側の地域での交通事故による複数傷病者事案。トリアージ赤の患者さん複数をどこに、どうやって分散搬送するか。ランデブーポイントをどうするか。医師を何人、どうやって派遣するか。ドクターヘリが導入されていない今だからできる自由な発想。
前日、3人で打ち合わせをしながら、意見がでるか心配していましたが、心配ご無用。「ドクターを2人乗せてヘリで来てもらう」「緑の患者さんと赤の患者さん(親子)をヘリで医大に搬送する」「消防ヘリで赤の患者さんを県立病院に分散搬送する」とか。鈴木救命士が「いろんな意見が出て楽しかった~」とにこにこ顔😆
記念撮影。
このような機会を作って下さった、福井県消防学校のみなさま、本当にありがとうございました😍
夜は、救命士さんたちと福井県のうまいもんを頂きながら熱く語り合い、翌日は、地元の消防署を巡りながら、福井県のテッパン名所を紹介してきました。
福井県立恐竜博物館にて。うしろの恐竜に食われそうですが・・・💦
消防署を訪れると、「まあ、署内見ていってや~。」「あんまり見せるもんないけど手作りの機材があるで、見てって」「浜松さんはこんなんどうしてる?」「昼ご飯まだやろ。知り合いの店、電話しとくわ」「観光はどこに行く?」と。
消防署の方々が、浜松からきた二人をあたたかくもてなしてくださって、ほんとうれしかったです😃
ドクターヘリの勉強をし直すために、昨年の春に福井から当院にやってきて、いつか、浜松と福井の交流ができればいいなと思っていましたが、叶いました。
このご縁を大切にしていきたいです。
福井のみなさん、今度はぜひ浜松においでください。自慢のヘリ「ベル君」と浜松のうまいもんでおもてなしします✨
救急科 まろきち