聖隷三方原病院では2023年度から、研修医が月ごとに1日を学習やシミュレーションにあてる『レジデント・デイ』の取り組みを開始しています。
研修医をメインとしつつ、全職種が参加できるようにしています。
みんなで学びを共有することで人材育成をしつつ、強いチーム医療を実現することを目的としています。
症例ベースのディスカッションを中心としたレクチャーです。
症例ベースにしていることで、断片的な知識は診療の流れに統合されます。
複雑な要素が関連した実臨床に知識を活用するには、症例ベースの学習が適しています。
研修医の先生も意識消失とカリウム異常のレクチャーをしてくれました。
レクチャーは一方的にならないように、双方向ディスカッションを活用しています。
こうすることでレクチャーする側が事前に想定していた以上の学びを共創することができます。
午後は心肺蘇生のシミュレーションを行いました。
臨床に出たばかりの1年目研修医が、心肺停止症例に遭遇した時に即戦力となれるように、このシミュレーションを4月に割り当てました。
心肺停止の発生から、自己心拍再開の直後までを主導できる能力を学習アウトカムとして設定しています。
「俺に挿管しろ!」といつも言っているマネキンさん。
この日は満足してくれました。